SSK PRESENTS スポーツポータルサイト ウェブリーグSSK PRESENTS スポーツポータルサイト ウェブリーグ
トップへ はじめての方 メールマガジン登録 サイトマップ 新規会員登録
 
コミュニティTOPへ コマースTOPへ インフォメーションTOPへ ニュース スポーツ施設 コーチ ライブラリ
コーチ

D・MEDICALで大変興味のある内容を拝見しまして、一度ご意見を頂きたいと思い、メールを送付させていただきます。

野球における、プライオメトリック・オーバースピードトレーニングについて、アメリカなどでは行われているのでしょうか?使われているならその方法を。使われていないのならその理由を教えてください。

個人的な意見ですが、筋肥大→パワー→スピード への変換するなら必要なように思うのですが、いかがですか。野球における技術練習と基礎体力トレーニングの1年間の計画(時間・練習のどの時間帯にしたらいいか)どうも野球の指導者は、技術練習に重点を置き、基礎体力をないがしろにしているように思いますが。そのため、ケガが多く発生しているように感じます。中日のトレーニングコーチは、ウェイトトレーニングをうまく取り入れていると思っていますが、なかなか、今の野球にウェイトトレーニングを取り入れるのは至難の業では無いかと思います。ご意見をお願いします。
とてもいい質問ありがとうございます。最近では、いろいろないいトレーニングが出てきてビデオや本で紹介されているのですが、野球というスポーツで取り入れるときには、どうしてもそのプランに悩まされてしまいます。ご存知のとおりメジャーリーグでは180日間で162試合が行われます。そのためは特にシーズン中には、体力向上というよりも、いかにして疲労を溜めないで次の試合に万全の状態で望めるかと言うことになります。特に野手やリリーフ陣は、先発投手に比べて決まった休みと言うものがなく、体力維持が基本になります。そのため刺激の強いプライオメトリックスドリルを行うには限界が出てきて、主にオフシーズン中に基礎筋力を付けた上で行います。

それに対して先発投手は、中4日で回しており、その4日間でうまく調整を行います。でもシーズンが長いと言うことで、いつも決まったプログラムを行わせるトレーニングコーチもいるのですが、エクスポズでは選手それぞれの体力にあわせてトレーニングに強弱を付けて、できるだけ試合に最善の状態で望めるように計画しています。ウェイトトレーニングの面では基本的には、登板後に全身の軽めのトレーニングを行います。そして、2日後には、強度を増し、回数や種目を減らして瞬発的な動作を行います。それによって一時的に体に疲労を起こし、2日後の登板に超回復をもっていくことを狙っています。しかし、これを180日間同じように行っているのには無理があり、体に新たな刺激を与えるために、シーズン中には重さ、強度、種目を調整することで常に体に新しい刺激を与えリフレッシュさせることを目的としています。また、折り返し地点のオールスターゲーム前の2週間はリカバリーを入れると言う意味で、フィジカルトレーニングをオプショナルにしています。

それに対して野手やリリーフ陣はそのように簡単にはいきません。野手のレギュラー選手はほぼ毎日プレーしていますし、リリーフ陣はいつ当番が回ってくるかわかりません。そのため、私はいつも選手それぞれにルーティーンを持つように指導しています。このルーティーンを持って、継続的に何かしらのトレーニングを行うことによって怪我を予防できると思います。特に重要なのが体幹ドリルで、これはほぼすべての選手がバランスボールやメディシンボールを使って行っています。ウェイトトレーニングに関しては、3日に一回、全身のドリルを5,6種目ぐらい20分ぐらいで行うようにしています。ここでも重要なのは、疲労を蓄積させないと言うことです。そういう意味では、プライオメトリックスをシーズン中に入れることは難しいかもしれません。

これはあくまでもプロ選手のスケジュールですが、もし1週間に1度試合があるぐらいであれば、プライオメトリックスも1,2回ほど入れることもできると思います。プライオメトリックスを取り入れるときに、下半身であれば必ず飛ぶ方向性を考慮してください。人間は3面で動くわけですから、ジャンプの方向も3面で考えるようにしてください。選手には怪我を防ぐと言う意味で基本的なものにとどめ、垂直とび、かえるとび、スケータージャンプ、サイドジャンプ、180度回転ジャンプ、ボックスジャンプのかなから3種目ほど、8−12回で2−3セットほど行います。ウェイトトレーニングは、しっかりと機能的なドリルであれば、パフォーマンス向上、障害予防に役立ちますが、ボディービルダー的なウェイトトレーニングで逆効果になるということもよくあるので気をつけて行ってください。

またオーバースピードトレーニングに関しては、これは陸上選手など40メートル以上走る競技の選手に有効です。野球選手はトップスピードに乗ることはあまりなく、いかにしてスピードを減速、加速させるかと言うことが重要で、野手には、レジスタンスドリルやフォームドリルによって、とくにスタートダッシュの最初の10メートルの加速のトレーニングを行います。そのためオーバースピードドリルを行うチームはほとんどないようです。


前の記事へ 次の記事へ
ウェブコーチ
メンタル
ビジュアル
フィジカル
コーディネーション
ビリオダイゼーション
健康
松木安太郎サッカー
コンディショニング
ジュニア
知覚トレーニング
常足(なみあし)入門講座
屋敷 要の「野球書」

このページのTOPへ戻る ページトップへ
Copyright (C)SSK Corporation. All rights reserved.Copyright 2005 SUSUMU MATSUSHITA. All rights reserved.