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スポーツ心理学ではよく緊張と緩和の逆U字曲線を使用し、緊張の水準とパフォーマンスの関係について,適度な緊張がもっとも良いパフォーマンスに最適であると説明されていますが、一方では逆U字曲線の示す最適な緊張の状態でも途端にパフォーマンスが崩れる事を示すカタストロフィー理論があります。高妻先生はカタストロフィー理論についてどの様なお考えをお持ちですか。またこれまで指導されてきた中で、カタストロフィー理論に適合するケースがありましたら、是非聞いてみたいです。よろしくお願いいたします。
質問ありがとうございます。
カタストロフィー理論については、実際の現場でもこの理論に当てはまるような事例が見られるように感じます。選手やコーチに対しては、基本として、逆U字曲線を持いて説明しますが、大学や大学院ではこのような理論があることを紹介しています。

たとえば、試合中の感情の起伏から、良いプレーをしている選手が突然ガタガタに崩れ、プレーがおかしくなる場合が多くあります。また、野球でコールド勝ちなどをした次の試合で負けるケースなどいろんな場面で、突然の変化が起こります。私の考えでは、調子がいい時のリズムや呼吸が感情の乱れで起こると考えています。良いプレーをしている時に、ある一つの出来事・考えで、一瞬にして不安・心配・自信喪失・マイナス思考が起こり、今まで無心で楽しんでいたプレーがおかしくなる前に、考えはじめ・悩みはじめると呼吸が乱れて、今までのリズムが乱れ、筋肉の微妙な動きが乱れ、今までの素晴らしいプレーが乱れ始めると考え始めています。
 また、面白いことに、その逆もあります。試合前に、不安で落ち込み、もう試合できない、帰りたいとガタガタのプレーをしていた選手が、大会が始まると素晴らしいプレーを連発し、国際大会でMVPを取った例もありました。
 このように、現場では、興味深い例が多くみられます。多くの理論も現場での理解しがたい事例や予想できることをまとめたものであると考えます。このように考えると、現場は面白いし、理論とのつながりも多く発見できます。やはり、理論と現場の両方を学び、それをうまく活用することが重要だと考えています。参考になれば幸いです。

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